斎場御嶽-ここが琉球王国最高位の聖地

斎場御嶽の三庫理

沖縄三日目は、午後から飛行機で石垣島へ移動です。それまでの間は引き続き本島観光を楽しみます。まずは沖縄平和祈念公園経由で斎場御嶽へ。琉球王国の聖地で神聖な空気に包まれてきました。

那覇から沖縄平和祈念公園と斎場御嶽へのルート

沖縄三日目は石垣島への移動日です。13:45に那覇空港発の飛行機を利用します。出発時間まであまり時間がありませんが、まだまだ本島で行きたい場所があるので、日の出前起床です。朝ご飯もコンビニで買って車中でモグモグ。

午前中で向かう場所は、沖縄平和祈念公園、斎場御嶽、CAVE CAFEです。
まずは沖縄平和祈念公園に立ち寄り、斎場御嶽に向かいます。

那覇から沖縄平和祈念公園まで40分くらい、沖縄平和祈念公園から斎場御嶽までは30分くらいです。沖縄平和祈念公園から斎場御嶽まで行く途中にCAVE CAFEもありますが、営業時間が10時なので先に斎場御嶽へ向かうことにしました。

道間違えた~っと思ったらなんだこの朝日は!

那覇から平和祈念公園に向かう途中、道を間違えたのでUターンしたら神々しい朝日が!

瀬長島からの朝日

思いがけずの朝日です。近くの駐車場に車を停めて、しばしの朝日鑑賞です。ちょっとラッキーな気分ですね♪
場所は瀬長島の入り口あたりだったかと思います。

沖縄平和記念公園

朝日を眺めた後、車を走らせ8時過ぎに沖縄平和祈念公園に到着しました。

平和祈念公園は、沖縄戦終焉の地となった本島南部の糸満市摩文仁にあります。公園の広さは約40ヘクタールもあり、その中に国立沖縄戦没者墓苑や慰霊塔などが建てられています。戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝える場所です。

公園内を歩くと白い塔が見えてきます。

沖縄平和祈念堂

平和のシンボル、沖縄平和祈念堂です。

戦争を二度と繰り返さないように人種や国家、思想や宗教のすべてを超越した「世界平和のメッカ」として建てられました。堂内には高さ12mの平和祈念像が安置されており、平和への思いを込めて制作された絵画なども飾られています。

沖縄平和祈念堂の先には赤い屋根の大きな建物が見えます。

沖縄平和祈念資料館への道

沖縄平和祈念資料館です。

沖縄平和祈念資料館

沖縄戦で起きたことや教訓を後世に伝え、平和創造のための学習や研究、教育のための場所です。

沖縄平和祈念資料館の美しい外観

資料館は昔の沖縄の集落をイメージして建てられており、屋根には、大小様々な形をした赤瓦屋根が使われています。沖縄でよく見かける魔除けのシーサーも屋根の上にたくさんいます。

平和の礎

資料館から海側に出ると平和の礎(いしじ)があります。国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑です。都道府県別に一人ひとり名前が刻まれていて、約20万人という犠牲者を出した沖縄戦の悲惨さを改めて実感しました。

沖縄平和祈念公園から見た海

平和の礎が建てられている場所からは海を眺めることができます。ちょうど雲の隙間から太陽の光が差し込んでいて、神秘的な景色になっていました。

沖縄平和祈念公園式典広場

少しずつ空が晴れてきたところで斎場御嶽へ向かいます。

斎場御嶽

またまた読めない名前ですね。斎場御嶽(せーふぁうたき)と読みます。

御嶽とは、「聖地」の総称で南西諸島で広く使われているそうです。確かに沖縄では御嶽という名前をよく見かけます。その中でも斎場御嶽は琉球王国最高位の聖地と言われています。琉球王朝時代には国家的な祭事が行われた場所で、現在も聖地として守られています。斎場御嶽の中には六つのイビ(神域)があって、その中の大庫理・寄満・三庫理というイビは、首里城内にある部屋と同じ名前とのこと。首里城と斎場御嶽との深い関わりがあったんですね。

斎場御嶽の営業時間や入場チケットの料金は、南城市観光協会のHPをご覧ください。

斎場御嶽に最寄りの駐車場は、知念岬公園駐車場です。そこにある南城市地域物産館で斎場御嶽の入場チケットを買います。ここでしかチケットを買えないので、買い忘れて斎場御嶽まで行くとまた戻ることになっちゃいます。

駐車場から徒歩10分くらいで入り口の建物に着きます。まずはそこで斎場御嶽の説明や注意事項のDVDを見ます。神聖な場所なので大声でワイワイガヤガヤはNG。あと、ごつごつとした石畳の上を歩くので歩きやすい靴が良いです。

斎場御嶽の入り口

いよいよ斎場御嶽です。まずは世界遺産エンブレムが刻まれた石碑があります。2000年12月に世界文化遺産として登録されました。

斎場御嶽の道

森の中の道を進んでいきます。木漏れ日の中の小鳥のさえずりや風の音がとても気持ちいいです。

斎場御嶽から見た海

途中に海が見えるビュースポットがあります。沖縄の海はやっぱり美しい。

道をさらに進むと最初に現れるのが大庫理(うふぐーい)という神域です。

斎場御嶽の大庫理

大庫理は、大広間や一番座という意味を持っていて、ここで琉球王国最高の女官である聞得大君(きこえおおきみ)即位の儀式が行われていたのだそうです。

生い茂る草と木々の中に敷かれた石畳を進みます。

斎場御嶽の森

シダ系の植物や曲がりくねった期の幹や枝、巨大な岩が神秘的な空間を創り出しています。

斎場御嶽の緑の空間

石畳を進むと二つ目の神域が見えてきます。

斎場御嶽の寄満

寄満(ゆいんち)と呼ばれる場所です。寄満という言葉は、台所を意味していて、貿易が盛んだった琉球王国時代では、世界中から交易品の集まる「豊穣の満ち満ちた所」と解釈されていたとのこと。

斎場御嶽の鍾乳石

神域と呼ばれる場所の岩には鍾乳石があります。岩から垂れた鍾乳石の下には、滴る水を受けるための壷が置かれています。

斎場御嶽の壺

鍾乳石からの水は聖水として扱われていて、再生の効果があると信じられていたそうです。神聖な水なので、お賽銭や水に触れる行為は厳禁です。

二個の大きな鍾乳石がある岩の横には、斎場御嶽で最も有名な三角岩があります。

斎場御嶽の三庫理

三庫理(サングーイ)と呼ばれる神域で、巨大な岩で三角形のトンネルになっています。左側の岩と右側の岩がバランスを取っていることから、「安定の場所」と言われているそうです。 圧倒的な自然の力と造形美をビシビシ感じます。斎場御嶽が琉球王国時代から特別な場所だったことに納得。

斎場御嶽は、昔ながらの沖縄の自然がそのまま残されていて、歴史も感じることができる場所です。ここも本島観光では外すことができない場所だと思いました。


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